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2016年に簿記2級合格後に書いたメモが出てきたので参考までに共有する

おことわり

以下の内容は、わたしが2016年11月23日17:08に書いたメモに、加筆修正したものです。
したがって、簿記の試験時間や問題数が異なっており、また仕訳のルールや試験範囲も変わっています。

簿記2級を受けてきました。
20代も後半、学生生活を終えてから5年近く経っていました。

受けようと決めた理由

「大学で理系だったにもかかわらず、100円足す100円は200円、みたいな実際の数字を全然知らないな」と思ったからです。

文字(xとかyとか)の足し算、集合同士の足し算、関数どうしの足し算なんかはたくさんやりましたが、1円+1円が2円だということがイマイチわかってないな、と感じました。

経済や経営にも興味があって、大学の一般教養で経済を取りましたが、何もかもが抽象化や概算で、実感と結びつかないなあと感じていました。
そういうことに対して、簿記を学ぶこともアプローチになるのではないかと考えました。

独学をえらんだ理由

スクールに行く時間がなかったからです。

って書いてますが、当時は鬱が今よりずっと酷かったので、重力に逆らう力がなくて行けなかったと思います。

そして、独学で挑戦してみたかったからです。冒険者みたいな気分。

暗記法、試験に効率よく受かる方法のマニアなので、独学だとその経験値が貯まってオイシイ。

合格に「効いた」と思うこと

「あてる」などの予想問題

予想問題は、本当に当たります。長年簿記の試験対策をしているような予備校の先生方が本気で予想しているので、本当によく当たります。

勿論100%は当たりません。予想問題集に第一予想から第四予想まで載っていれば、四つ全部解いてください。
そして、それを繰り返し解いて完璧にしてください。家で予想問題を解いてギリギリの合格点が取れても、本試験に受かるのは難しいと思います。

今までにいくつかの資格試験や検定試験を受けてきた経験では、予想問題を完璧にしていれば半分以上は取れると思います。

簿記でいえば、私は予想問題を解きながら覚えたことだけで五十点くらいは取れています。
それとテキストに出ている基礎問題で二十点くらい。これに初めて見る問題を想像で解いてみたものの加点分と、緊張からくるド忘れや計算ミスの減点分で七十点くらいです。

誤解しないでいただきたいのですが、テキストを一通り読み、テキストに出ている練習問題も解いてから予想問題に取り組んでいます。
それでも、予想問題を解くと三十点くらいしか取れません

簿記2級は「めんどくさい」と覚悟したこと

利息の日割り計算とか、減価償却累計額の定率法で五年目とか、面倒な問題は出ます。わずかな意識の差ですが、「面倒な問題は出るかな、出たら嫌だな」と思うのではなく「面倒な問題は間違いなく出るぞ、面倒だけど頑張ろう」と思うと私は戦えました。

めんどくさい問題は出ます。頑張ってください!

簿記2級は「時間がない」と覚悟したこと

時間、ないです。

私が受けたときは、1問目を4つと、工業簿記ぜんぶを一通り書き終わったところで30分でした。
ここまでサクサク進んだのは初めてだったので、2問目と3問目をやっても時間の余裕はありそうだなと思いましたが、結局自分の解答を問題用紙に写す暇まではありませんでした。

順番に解いていたら受からない

2021年の自分が今読み返しているわけですが、「ほんとにそうなのかなあ?」って気持ちです。
(今はネット試験が始まって試験時間や問題数が変わったので、最新の情報を確認してください。)
仕訳したほうが確実じゃないのかなあ。精算表でも、現金なんかは複数の修正仕訳が関わってくる可能性がある気がする。うーん。

P/LやB/Sを埋める問題が出ます。問題集の解説ではたいてい文章を読んで→仕訳をして→書き込むという手順です。しかし、たとえば

売掛金 100/売上 100

という仕訳ならPLに売掛金は関係ないしB/Sに売上は関係ありません。この仕訳を計算用紙に書く時間は勿体ないです。
B/Sを作る問題なら残高試算表の売掛金の欄を例えば138,200→138,300というようにサッと訂正して次に進む方が早いです。B/Sを作る問題なのに当期純利益を計算させられる場合もありますが、当期純利益1つだけなら配点は多くても4点くらいなので、捨ててかまいません。

第一問の仕訳も、見慣れないものが出たら飛ばしてください。

また、計算用紙等のメモには「130,000」と書くより「130,ー」と書くほうが早い、と予想問題集に出ていました。000なんて書き慣れたものをいちいち省略しても時間はあまり変わらないのではと思っていましたが、実践してみたらかなり時間が節約されました。こういった知恵も色々試してみることをおすすめします。

当時使ったツールのうち、今でも存在するもの(2021年加筆)

箇条書きにしておきます。

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