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ぼくの大事なプロムナードへ

プロムナード(セーラー製万年筆)へあてた手紙。内容は本文にも記載
セーラー製万年筆プロムナードにあてた手紙。内容は本文にも記載

(以下は、上の画像の内容を書き起こしたものです。)

「ぼくの大事なプロムナードへ」

ぼくの手元にあなたが来てから、半年ほどになります。あなたは、日本橋高島屋のntさんのところから、ぼくのうちに来てくれましたね。

確か、初心者におすすめの扱いやすい金ペンを、とお願いして、ペントレイにコロンと置かれたのがあなたでした。

当時のぼくは、金ペンにびびっていました。繊細なペン先を壊してしまうかもしれないことが一点、それから、どっしりした威厳のある万年筆と仲良くなれるのだろうかという不安が一点でした。
あなたが、黒い太軸だったり、しなくてよかった。親しみやすい、少し紫がかった青色で、細かくラメが入っていて、ぼくは気に入りました。

あなたを手にしたぼくをみて、ntさんが「筆圧はけっして高いほうじゃないですよ」と仰ったとき、ぼくはとても嬉しかったです。

最初の金ペンとしてあなたに出会ったおかげで、ぼくはその後萎縮することなく、他の何本かの金ペンに出会うことができました。ありがとう。

あなたにはずっと、コンバーターではなく蒼墨のカートリッジを入れていますね。あなたと一緒に、いつでも字が描けるように、旅先にもカートリッジを持って行ったりしているのです。そのために、あなたにはカートリッジをご使用いただいています。だから、どうか、拗ねないで下さい。

これからも、どうぞよろしくね。出会ってくれてありがとう。

5月6日
あなたの持ち主より

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