こんにちは。
ぼくは作業マニュアルが作れない に「マニュアル作成を外注していく」という話を書きました。
ぼくが受けたWAIS-3という知能テストの結果を見ていたら、その理由がわかり、さらに強く「外注しよう」と思ったので、今日はその話。
WAIS-3(知能テスト)の結果に書いてあった
ぼくが10年ほど前に受けたWAIS-3という知能テストの結果に、こう書いてありました。
「ことばを理解する力」、
「目で見たことを理解し、頭の中でまとめる力」、
「注意を持続させて、聞いたことを記憶する力」に比べると、
「素早く正確に物事を処理する力」は低い。
(カギかっこと改行のみ筆者)
つまり、頭の速度と手の速度の差が大きい、と。
最近、マニュアル作りがだんだん辛くなってしまう理由はこれだ、と思ったのです。
マニュアル作りをするとき、考えることはたくさんあります。
- ここには画像があったほうが分かりやすいな
- ここはショートカットキーが便利だから書いておこう
- このマニュアルが作り終わったら、次はこのマニュアルを作りたいな
- マニュアルが何本か完成したら、こういうまとめ記事をつくったら便利なんじゃないか
などなど。いくらでも考えが広まって、とても楽しいのです。
しかし、作りをする手元はなかなか進みません。
発想の自由さに比べて、字をぽちぽちと打っていくスピードはたいして速くありません。PCとスマホ間で画像を数秒で共有する方法があったって、実際に共有するには、実際に数秒かかるのです。
頭の速度と手の速度の差が大きいと、頭の中と手元の差はどんどん開いていく
頭の中で考えていることと、実際にしている作業に大きく差があると、経験上あまり集中できません。
たとえば、千羽鶴を折るとします。
まずは、目の前の紙を黙々と鶴にしていくのが早いはずです。
それなのに、ぼくは例えば、「最初の一羽も作らないうちに、糸に通すところや、束ねてまとめるところ、渡すときのことばっかり考えてしまう」という感じです。
目の前の紙を折ることを考えている人のほうが、作業は楽しいはずです。
「前の鶴と比べて、うまく折れるか」とか「お、今回の紙はわりと正方形だ」とか。
しかしぼくは、千羽折り終わったときのことばかり考えてしまうので、手元に集中できないのです。
ぼくはマニュアル作成のとき、これをやってしまったから、作業じたいにはだんだん集中できなくなり、
「集中できないことに無理矢理とりくむ、つらい時間」を生んでしまっていました。
「頭の速度と手の速度の差が大きい」タスクをしている限り、フローに乗れない
フローとは、
人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態(Wikipedia)
のこと。
フローに乗ると、楽々と作業が進むので、なるべくフローに乗りたいと思っています。
しかし、マニュアル作成をしているとき、ぼくは押さえつけられているようで、楽しくありませんでした。
これは予想ですが、「頭の速度と手の速度の差が大きい」タスクに取り組んでいる時は、フローとはかけ離れているかんじがします。
- 頭の速度と手の速度の差が小さい=アウトプットをするなら、書くより話す
- 細切れのタスクに分ける
または、途中までやって人に投げる
を意識していこうと思っています。