SE846という大好きなイヤホンがある。
人の声の描写力がめちゃくちゃ高く、解像度も音場の広さも申し分ない。1音1音がキラキラと輝いて聞こえる。音楽を聴くことが楽しくなるイヤホン。
僕はSE846に出会ってから、高級イヤホン漁りをすっかりやめてしまった。
SE846は、僕の相棒であり戦友(とも)である。
しかし、スマホがiPhone 8plusになってイヤホンジャックが消えた頃から、お家でおやすみしていることが多くなった。
RMCE-BT2というBluetooth対応のリケーブル
先日ちょっと調べ物をしていたら、RMCE-BT2という純正のBluetooth用リケーブルが発売になっていた。
SE846は、耳にいれるコロンとした部分からコードを外すことができて、ここにRMCE-BT2というのを挿せば、Bluetoothで音楽が聴けるようになる。
早速ヨド〇シAki〇aにSE846を持っていって試聴した。
めちゃくちゃいい。
Bluetoothとは思えない音。
約2万円。
で、買おうと思ったけど、ちょっとお金を貯めてからにしようと思って帰宅した。
AK120IIという以前から憧れていたプレイヤーの中古価格が下がっているらしい
その後すぐに、以前から欲しかったプレイヤーAK120IIの中古が4万円弱で出ているのを見つけてしまった。
ちなみに大本命のAK380は、まだ中古では手が届かなさそう。10万円以上する。
しかし4万円弱なら、なんとかなりそうな額である。
AK120IIはもちろんハイレゾ再生ができるし、バランス接続もできる。
Bluetooth接続もできるとは思うが、もったいなさすぎる。
ぜひ有線で聴きたい。
この2つは極めて両立しづらい。
ここでプレイヤーAK120IIを買う案と、ケーブルRMCE-BT2を買う案が対立する。
AK120IIを買えば、現在のSONY NW-ZX2とはまた違った楽しい音が聴けるだろう。
バランス接続という、NW-ZX2にはできなくてAK120IIにはできる接続方法があって、それにも興味がある。
しかし、AK120IIのバッテリーはバランス接続で約8時間しかもたないそうだ。
日常的にもちあるくのは難しいかもしれない。
一方でRMCE-BT2を買えば、SE846を毎日持ち歩くことができる。
iPhoneさえ持っていれば、今までと比べ物にならない良い音を聴くことができる。
スマホ以外に重いプレイヤーを持ち運ぶ必要もない。
しかし、何度もケーブルを交換するのは気がひける。いったんRMCE-BT2に変えてしまったら、有線で聴く機会は少なくなるだろう。
大好きなSE846を有線接続で聴かなくなることは不安である。
そもそもの「ポータブルオーディオ観」に関わる
だいたい、ハイレゾ音源やCDから取り込んだFLAC(MP3より少し情報量の多いファイル。いまハイレゾ配信されている曲のほとんどがFLAC形式で販売されている)は、まだiPhoneでは再生できない。
まあ、3.5mmプラグがiPhoneから消えている以上、iPhoneから有線でSE846に繋ぐ未来は見えないわけだけど……。
(Lightningを3.5mmジャックに変換するプラグもあるが、音が好みではない)
iPhoneからAAC形式のものをBluetoothで飛ばしてRMCE-BT2で受けてSE846で聴けば、日常生活には申し分ない、豪華で贅沢な音で音楽が聴けるだろう。
でも、CD発売日に「これは」と思った曲をFLAC形式でプレイヤーに送り、お気に入りのイヤホンやヘッドホンで何周も聴く、あの幸せは何物にもかえられない。
その幸せのためにSE846を買ったのだ。
うーん。
うーん。