こんにちは。学習コンサルタントのかおるん(Twitter @kahoblge )です。
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スプラトゥーン3を一緒に遊ぶ友人のバースデー記念に少しサプライズのような形でキル集動画を作りましたので、その手順を簡単にまとめます。
こちらは動画編集の経験や知識がある人に向けた説明になっています。
そうでない人にも「作ってみたい」と思えるような記事を、後から別に作成しようと思います。
スプラトゥーン3のキル集を作るにあたり行う作業一覧
- 曲選び
- キルシーン選び
- キルシーンのキャプチャー
- 編集
- サムネイル作り
それぞれの項目について簡単に解説します。また、最後に「音ハメ」について触れ、Premiere Proでのやり方も簡潔に書きます。
キル集に使用する曲を選ぶ
本人が好きな曲を知っていれば、その曲がいいと思います。
流行りの曲がわからないときはYouTubeで「スプラトゥーン3 キル集」で検索して、期間を今年や今月に指定すれば、最近のキル集の人気曲がわかります。
楽曲のBPMとブキのフレーム数の相性も多少あります。振り間隔やウルトラハンコの連続スタンプの間隔より少し遅いBPMの曲を選ぶと爽快感が出ます。
今回はドライブワイパーの使い手のものを作成したので
- ドライブワイパーのメインの連続振りが16FごとなのでBPM換算すると60*60/16 = 225
- ドライブワイパーのスペシャルであるウルトラハンコの振り間隔が14Fなので60*60/14 = 257
でした。式は「60×60÷(フレーム間隔)」で求められます。
(選択した曲はYOASOBIの「勇者」でBPMは104ですが、サビは多くの人が八分音符の208のテンポに乗って聞いているはずで、上で求めた225や257より少し小さい数字になっています。)
楽曲に著作権がある場合は編集する人が入手したい
細かいことに思えるかもしれませんが、
- 動画編集者以外が著作権のある音楽を入手し
- それを動画編集者に送る(オンラインで送る・コピーして送る等)
という方法をとると、著作権法にひっかかります。もちろん 1.の「入手」が正規購入であっても、です。
これを避けるためには、動画編集者が音楽の入手→編集→アップロードまでを行うことが理想なのではないかと思います。
YouTubeはJASRACと契約があり、たとえば適切に使用したファンアートなどであればアップロードすることができます。(YouTubeチャンネルを収益化している場合は、収益から著作権料が自動的に引かれる)
(「著作権があるけどJASRAC管理じゃない楽曲」を使用したい場合は各自調べてください。)
メモリープレイヤーでキルシーン選び
本人のキャプチャーがSNSに上がっていればそれを使わせていただいたり、友人と一緒に遊んだ試合をメモリープレイヤーで再生して良いシーンを選ぶことができます。
メモリープレイヤーで効率よくキルシーンを探すには、以下の手順が良いと思います。
- 試合が開始したらすぐにZLボタンで本人の視点を選ぶ
- そのまま即座にRボタンを押し、グラフを表示させる
- スクロールして、敵の「やられた」マークの直前にカーソルを合わせてAを押して再生
- 再生されたものを見て、本人のキルでなければRを押してグラフに戻る
- 再生されたものが本人のキルで、連キルだったりうまかったりしたら、ZRを押しっぱなし+Rスティック押し込み(ハイライトに設定されます)
- 最後まで見終わったら閉じ、ハイライトするシーンがあった試合ならYを押してお気に入りにしておく
これでたくさんの試合の中からキルシーンをピックアップできます。
お気に入りの試合に設定できるのは5つまでなので、溢れそうになったらアップロードしてコードを控えます。
(尚、メモリープレイヤーをアップロードしたことは、「フレンド」にはゲーム内で確認できるようです。サプライズで用意したい場合は、友人がスプラトゥーンで遊んでいるときにアップロードを行うとバレてしまう可能性があるので注意してください。Nintendo Onlineアプリからこれを非表示にする設定もできるみたいです。)
ハイライトを設定してから「アップロード」すると便利
メモリープレイヤーのアップロードは
- ハイライトの設定
- アップロードしてシリアルナンバーを発行する
の順であれば、ハイライトシーンが設定された状態のメモリーをアップロードでき、共同制作している友人がいればその人にもハイライトシーンを含めてシェアできます。
しかし、先に「アップロード」した後にハイライトシーンを設定しても、そのシリアルにはハイライトは反映されません。
よってハイライトを後から設定した場合は、友人にシェアする際に「2:21からのキルシーンは良さそう」などと時間の情報も併せて送る必要があります。
とはいえ、たくさんプレイしている時期だとメモリー自体が後ろから順に消えていってしまうので、先にアップロードだけしておくのもアリです。
キルシーンの厳選・キャプチャー
キル集動画に挿入したいキルシーンを厳選してキャプチャーします。
Switch本体の30秒のキャプチャー機能を使うとよいと思います。
キルシーンの厳選については、
- メインキル
- スペシャルでのキル
- ワイプアウト
をそれぞれ複数選ぶようにすると、あとで編集(並べ替えて順番を作る作業)がしやすいです。
Discordで動画をやりとりすると画質が下がるのでクラウドサービスを
注意点として、友人と共同で制作している場合、Discordを使うことが多いのではないかと思います。
このとき、キャプチャーも手分けして行い、Discordに貼り付けて動画を送受信しようとすると、画質が下がってしまいます。(お互いNitroに入っていれば画質は下がらないらしいですが)
よって、クラウドサービスなどで動画をやり取りするのが便利です。
- ギガファイル便
- Googleクラウド
- Dropbox
- LINE
など様々な方法があります。ゲームで出会う仲間は職種も日常的に使うツールも様々なので、相手に合わせるのが良いと思います。
今回は以下の手順で動画をシェアしました。
- こちらがGoogleクラウドに共有フォルダを作成し、編集権限をつけたシェア用のURLを作成
- 相手方にはアプリをDLしてもらい、共有フォルダに動画をアップロードしてもらう
編集する人に時間や機材の余裕があれば、編集する人がキャプチャーを行うという手もあります。
- SwitchからQRコードでスマホ宛に送りDL
- microUSBをSwitchに挿入し、移動させてPCに取り込む
などの方法があります。
本人がSNSに上げているものをダウンロードして使う場合
今回は、プレイヤー本人がSNSに上げているものも使用しました。
ツールはSAVEVIDEO.ME を使用してDLしました。サイズこそ1280×720pxになりますが、数の制限なくダウンロードできたのでとても助かりました。
編集(Premiere Proの場合)
今回はPremiere Proを使えるのが僕一人だったため、編集を担当することになりました。
よって以下の内容はPremiere Proで行える編集のやり方になります。ショートカットは初期設定のまま使っている場合を想定しています。
素材を取り込み、イン・アウト・キルタイミングをマークしていく
素材を取り込んだら、素材ごとにインとアウトを設定していきます。
あとで微調整することを考えて「最低限ここは入れないとどういうキルか分からない」という部分のみにしておくと、並べる作業のときに選択肢が少なくなり、作業が早いと思います。
あとで音とタイミングを合わせたいので、キルタイミングに「M」でマークをつけていくと、後の作業がしやすいです。これは最終的には「音と合わせて再生してみて、気持ちいいか」を確認して調整するため、ある程度適当で構わないです。(「コマごとに確認してキルログが出る瞬間につける」とかする必要はない)
音源のほうにも、「この音にキルのタイミングを合わせたら気持ちいいだろうな」「この音にWipeOutを合わせたら気持ちいいだろうな」というところにマークをつけておきます。
上のようにキルタイミングをマークしておくと……、
このように、音楽(緑色の帯)についているマーク(下向きの将棋駒みたいな)と、キルシーンのクリップ(青色の帯)についているマークを縦に揃えるだけで、音楽にいい感じに合わせることができます。
音楽の使用箇所を仮決めしてタイムラインに置く
アニメの主題歌などで使われているような一般的な構成の楽曲なら、以下のパターンが作りやすいです。
- サビ(または落ちサビ)
- Bメロ+サビ
- ブリッジ(Cメロ)+落ちサビ
- 間奏+ブリッジ(Cメロ)+落ちサビ
上のものほど短く、下のものほど長い作品になると思います。
あとでクリップを並べながら、作品の長さを最終決定しますが、この時点で仮決めして切り出しておきます。
どうしたらいいかわからない場合は、「2番のサビが終わった直後」から曲の最後までを切り出して仮に置いておくと良いです。
クリップを並べながら順番を決める
この作業が一番の山かなと思います。
選択肢が多くなって迷い始めるとドツボにはまるだろうと思ったので、
- ワイプアウトしているクリップの中から最後(トリ)に置くものを決める
- 「トリ」のクリップのマークと音源のマークを揃えてみる
- 残りの「入れたい」気持ちの高いクリップのうち、長めのものを選ぶ
- 空いているタイムラインの、音がはまりそうなところに置いてみる
- 既に置いたクリップと隣接する場合は、切り替えるタイミングを決める
- タイムラインが埋まるまで3から5までを繰り返す
というように作成しました。
音源の音にはめる場合もはめない場合も基本的には同じやり方で並べることができます。
音にはめる場合は、2と4の作業が増えます。この記事の後半で書きたいと思います。
装飾・トランジション・音量調整
- 最初と最後に白マットを置いて、透明度で最初と最後のシーンを作る
- クリップ同士の境目にトランジションを入れ、長さを調整
- ゲームの音量を揃える
- ゲームの音量と音楽を併せて聞いてみてバランスを調整する
こんな感じで行いました。
トランジションはスライドしたりパカっと開くタイプだとキル集を見る上では目が疲れると感じていたので、
- クロスディゾルブ、ディゾルブ
- ズーム
- ホワイトアウト
などを試しました。2種類や3種類を交互に使うくらいで良いと思います。
書き出したらYouTubeに上げます。(理由は上の「楽曲に著作権がある場合は編集する人が入手したい」に書きましたが著作権の関係です。)
サムネイル作成
サムネイルは、プレイヤーのリザルト画面のイカちゃん(タコちゃんの場合もあると思います)を切り抜いて作りました。Photoshopを使うと早いのですが、スマホしかない場合はアイビスペイントのマジックワンドと消しゴム・文字入れでも何とかなります。
今回ぼくもスマホしか使えないスキマ時間で作ったので、アイビスペイントに頼りました。
スプラトゥーン風のフォントには
- Project Paintball
- イカモドキ
- めもわーるしかく
などがあり、ダウンロードして使うことができます。
今回はイカちゃんの隣に置きたい都合上、スプラトゥーンの世界にあるような「読めそうで読めなさそうなオシャレなフォント」がいいなと思い、アイビスペイントにあった「MagicRing」という英字フォントを使用しました。
イカちゃんの隣に字がありますが、違和感の少ないサムネイルになったと思っています。
ここまでがキル集作成のおおまかな流れです。
音ハメの長所短所とやり方
ここからは音ハメの話をします。
具体的には、「音楽の中で刻まれているリズムや目立つ音と、キルタイミングを合わせるためにクリップの速度をいじること」についてです。
スタンスは様々だと思いますが、個人的には以下に気を付けて行いました。
- 「ワイパーの連続振りの速度」など、絶対変わらないものはなるべく変えない
- なるべく「速度をいじっている部分」を分かりやすくする
- プレイヤーのゲーム内での爽快感を奪わない
キル集を見せたせいで、プレイヤーがその後にゲーム内でドライブワイパーを振ったときに「なんか遅いな」「爽快感ねぇな」と思ってしまうようでは本末転倒なので、このようにしました。
音ハメのやり方(Premiere Pro)
あまりよいやり方かは分かりませんが、以下の手順だと効率よく音ハメができます。
- 下書き用と清書用のようにオーディオトラックを2つ用意(音楽のトラック以外に2つトラックを作る)し、キルシーンのクリップを「下書き用」に入れる
- クリップの「ハメたい」タイミングの直前(ドライブワイパーなら振りかぶる瞬間)で編集点を入れる
- 編集点以降のパーツを「清書用」トラックに移し、音源のはめたいタイミングに合わせて置く
- 編集点以前のパーツは、3.で置いたパーツの前にその時間分の空きがあれば、そのまま入れる。
入らなければDuration(Ctrl+R)を調整して入るようにしてから入れる
完成した動画はこんな感じです
こちらの想像以上に喜んでもらえたので作って良かったなと思います。
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