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私の受験勉強法に影響を与えた本3冊+2人(高校の物理の先生+親)

こんにちは。かおるんです。

今日は、私の「勉強法」論がたどってきた道のりを振り返ってみようと思います。

尚、登場する本の内容を、まるごと真似することはおすすめしません
今までに「100%この本の言う通りに勉強すれば間違いない」というような本には出会っていません。

目次

中学受験のとき、母がひたすら「繰り返しセルフチェックできるツール」を作ったこと

わたしが中学受験をしたとき、母はひたすらに、「繰り返しセルフチェックができるツール」を作ってくれました。

  • 主要な都市や地形の位置を書き込んだ白地図(都市名や山脈の名前などは空欄になっている)
  • 農作物の都道府県別の生産高(表に野菜の名前/裏に都道府県名3つ)の単語カード
  • 歴史の覚えづらい箇所だけをまとめた単語カード
  • 模擬試験や小テストで間違えた漢字だけをまとめたもの(上段に読み/下段に漢字)
  • 星座のかたち(星の見えかた)が表/星座名が裏に描かれた単語カード
  • 植物や果物のパーツ名を答えるもの(白地図と同じ形式)

などなど、「受験当日までに覚えなければならないもの」を、すべて「セルフチェックできるツール」に落とし込んでくれました。

当時は親が作るツールのありがたみを知りませんでした。
しかし、私はこの経験から、「勉強、とくに暗記とはこういうものだ」ということを知りました。

  • 繰り返しセルフチェックができるツールにする/購入する
  • 覚える
  • 定期的にセルフチェックをする、忘れていたら印をつけて覚える
  • 次にまたセルフチェックをすると、忘れているものがあるので印をつけて覚える
  • 試験当日まで繰り返しセルフチェック

私はこのツールで定期的に全範囲を復習していたので、たとえば社会はとても得意でした。
同じ塾の子が「3ヶ月前に習ったこと覚えててすごい」と言うので、心の中で「そりゃ月に2回は覚え直してるからなあ」と思っていました。
「記憶力は才能ではない、繰り返し復習しているかの差だ」と感じていました。

清水かつぞー「君の英語号は空に舞い上がれるか?」

その後は、中学受験で得た「勉強のやりかた」を使って勉強していましたが、英語が好きになれないまま過ごしていました。

高1の冬に、親が「(大学受験用の)塾に行ってみるか」と言ってくれたので、はじめて1人で東京に行き、Z会で冬季講習を受けました。

授業は全然難しくて分からなかったのですが、塾のテキストの最後に、英語の勉強法指南が書かれていて、
そこに、清水かつぞーさんのコラム「君の英語号は空に舞い上がれるか?」が引用されていました。

この文章はネットでも様々なところに引用されています。たとえばこちら
(この記事を書くために調べるなかで、この文章の一次情報にあたりました。
今は引用されたものを引用しています。一次情報に書き換える予定です。)

今読んでも「なんじゃそりゃ」と思う点もあるのですが、何にせよ驚いたのは、「同じ文を50回も100回も読むという勉強法があるのだ」という点です。
「同じ文を50回も100回も音読する」という勉強法に、下に書く今井宏氏の本で再会しますが、
もし先にこの文章に出会っていなかったら、今井氏の提唱する勉強法を現実的なものと思えなかっただろうと思います。

「絶対基礎力」をつける勉強法(和田秀樹)

和田秀樹さんの提唱する勉強法のすべてに賛同しているわけではありませんが、この本には出会ってよかったと思っています。
この本に書いてある勉強法をその通りにやることは勧めませんが、参考になるアイディアはいくつもあります。

おもに2点。

  • 高校の授業を聞かなくても、教科書を読んで分からないところは「これでわかる数学」で補えること
  • 「ビジュアル英文解釈」を全訳するという勉強法に出会えたこと

ちなみに「ビジュアル英文解釈」は古い本(ポリコレ上不適切な表現があったと思う)で、コラムは「先生」が高圧的でHSPの私は苦手です。今の受験生に「ビジュアル英文解釈」を勧められるかというと微妙なところ。

いずれにせよ、それまでの私は英語が好きではなく、いつも「単語の意味からなんとなく文を想像する」という読み方しかしていませんでした。
高1の冬に、「受験に向けていよいよこれではまずい」と感じたので、この「絶対基礎力」をつける勉強法に載っていた「ビジュアル英文解釈」を購入して、毎日1つずつ取り組みました。
確か本に書いてあったとおりに、英文のページをコピーし、ノートに貼り、SVなどと構文をとって書き込み、訳文を書き、答え合わせをしていました。

全訳することには賛否ありますが、単語の意味からなんとなく推測する読み方をしていた私には、
「自分が初見で読んだ読み方が、ほんとうに合っていたか」を確認できてとてもよかったです。

「ビジュアル英文解釈 Part1」を終える頃には、英文を雰囲気で読む癖がなくなりました。
それまでは学校の授業も「予習で雰囲気をつかんで授業を受け、雰囲気を理解することで文章が読めた気になる」という状態でしたが、
この本のおかげで「予習によって、文の構造が取れていない箇所がわかり、授業で何を聞けばいいかがわかる」「予習の時点で読めている文は、文の構文も取れており、意味も完全にわかる」状態になりました。

今度こそ「英語は、大丈夫。」(今井宏)

この本にも賛否があり、それを理解しています。
いまの受験生にこの本の通りに取り組むことを勧めるわけではありません。
当時の私も、「自分に使えそうなポイントだけピックアップする」という読み方をしています。

しかし、この本に出会ったから、わたしは「教科書やビジュアル英文解釈を繰り返し音読する/単語帳も繰り返しCDとともに読む・シャドーイングする」という勉強をはじめました。高校2年生のときだったと思います。

この本から学んだことは

  • 英単語は一時期頑張って覚えるしかない(そのほうが最終的に効率がいい)
  • 受験英語と英語の4技能は同時に伸ばせる
  • 繰り返し音読
  • 繰り返し音読はスタンプ等を使って目に見えるモチベ付けをするとよい

です。

これは、先に挙げたZ会のテキストに書かれていた勉強法(只管朗読)と一致していました。
学校で使っていたProgressという教科書は、指定教科書よりも難しいという評判だったので、東大受験にもこれで足りるだろうと思い、この音読を始めました。
ハンコも文房具屋さんで犬の肉球のかたちのスタンプを買い、押していきました。

また、当時は英単語帳にも色々浮気をしていたのですが、「結局何回繰り返すかだよね」と気付いたので、
高校で配られていたデータベース3000と4500を繰り返すことにしました。

これが自分に合っていたようで、学校の成績も模試の成績も上がりました。
また、大学ではTOEICの結果によるクラス分けがありましたが、一番上のクラスに入りました。
留学生と帰国子女ばかりのクラスでしたが、実際にそこそこ話せていたと思います。

高校2〜3年の物理の先生「問題集は最低3回は解いてね」

高校2〜3年のときの物理の先生にはとてもお世話になりました。

はじめは物理が全然わからず、泣いていたのですが、(実際に教員室に質問に行き、分からなすぎて教員室で泣いたことがある)
「習うより慣れろ」みたいな精神で問題集を繰り返すようになってから成績が上がりました。

この先生が、「みんなに『問題集やってる?』って言うと『やってる』って言うけど、3回以上解かないとやったうちに入らないからね」とよく言っていました。

高校1年生のときから少しずつ「狭い範囲を何度も繰り返す」という勉強法に触れてきて、自分でも導入してきた頃だったので、
先生の言う通りにしてみようという気になれたのだと思います。

これで物理の成績が上がったことから、数学も「問題集を1冊決めて繰り返そう」と思い、青チャートを繰り返す勉強を始めました。

  • この先生の授業を一生懸命聞く
  • 配られていた問題集を定期試験までに3回は解く
  • そこで頻繁に間違えた問題は後から解き直すように

をやっていただけでしたが東大プレの力学は満点でした。他の模擬試験でもよく(既に習っていてよく解き直せている分野)満点をとっていました。

まとめ 変遷しつつ「範囲を決めて繰り返す」勉強法にいきついた

変遷しつつ「範囲を決めて繰り返す」勉強法にいきついたなあ、と感じます。

歴史をふりかえったことで、「暗記は、くりかえしセルフチェックできるツールが必要だ」とか、
「繰り返し音読はスタンプでモチベーションを保つ」みたいなことを文章化できました。
(頭の中にはあったが、文章としてブログなどに書いたことはなかった。)

これからも自分も学びを楽しみつつ、夢に向けて努力する人のために貢献していきたいと思います。

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