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受験コンサルが司法書士試験の問題を見て対策を考えてみた

こんにちは。かおるんです。

司法書士試験のデータや問題から、司法書士試験に効率よく受かる方法を考えました。

かおるんの法律に関する知識は以下の通り。

  • 大学では教員免許を取るために憲法の授業を受けた
  • 行政書士受験を(仕事としてではないが)サポートする機会があり、少し勉強したことがある
    (選択式問題で時間内に合格点が取れる程度)
目次

試験が長い。午前は1問3~3.5分、午後は1問1~1.5分しかかけられない

試験はこんな感じ。

  • 午前 2時間 選択式(条件が複雑で長い)35問×3=105点満点、約75点で足切りがある
  • 午後 3時間 選択式(午前よりは文が少ない…?)+登記(筆記) 選択式は35問×3=105点満点、筆記が70点満点。
    選択式は70点前後で足切り、筆記は40点程度で足切りがある
    登記を書き込むのに2時間かかるらしい

足切りをクリアしており、かつ合計280点満点中の220点程度取れていれば合格となるようです。
全ての足切りをクリアしたうえで、さらに30点ほどを稼ぐ必要があります。

すごくタフな試験です。

まず、午前の2時間で、A4で35枚分になる問題文を読まなくてはならない。
息切れするし、午後の試験に集中するのが難しいだろうなと思います。
前日や当日の朝、また昼食を工夫する必要があります。

午後は3時間。午前と同じように、A4で35枚になる問題文の選択問題35問を解いた後で、
登記書類を作らなければいけないのです。しかも2種類。
この登記にかかわる書類が15ページ前後ずつあります。
3時間で70ページ近く、日本語を読まなくてはならないのです。

最初に教科書を読むほうがいいか?→法律初学者は俯瞰できる本を読むといい

まず、「過去問を繰り返す前に教科書のようなものを読んだほうがいいか?」について。

法律初学者は、まず全体を俯瞰できる本を読むといいと思います。
試験範囲が1冊でまとまっているような本で、手に取って開いたときに「見た目がなんとなく好き」な本を選ぶといいと思います。

大手予備校が出しているような分厚い「教科書」については、

読んだほうがすっきりする人は読めばいいし、実際の問題を解きながら理解したい人はそれもアリ

ただ、最初に教科書を読みたい人も、教科書の細かいところや、判例によくわからないところがあっても、深追いしなくていいです。
付箋などを貼って、先に先に読み進めるのがいいと思います。

あとで過去問を解きながら、その付箋の近くを読むことになったときに、読むと良いと思います。

選択式の問題は、過去問や同じ形式の問題集を「ほかの選択肢のどこが違うか」まで含めて繰り返す


実は、この記事を書く前に、この本に出会いました。

ある程度の「過去問ぐるぐるするようなもの」をおすすめするつもりでいたので、この本が目にとまって、読まずにはいられなかったのです。

「行政書士に過去問ぐるぐるは効果的だったけれど、司法書士では、やってはいけないのかな?」と思いました。
(行政書士より司法書士のほうが試験範囲が10倍くらい広いです。)

ここから先は、この本を読み終わってから書いています。

結論からいうと、
過去問を回す(周回すること。何度も繰り返すこと)のが必ずしも効率が悪いわけではないと思います。

ポイントは以下のとおり。

  • 必ず正解/不正解のチェックをつけ、×のみを繰り返すタイミングを設ける
  • 全範囲を1回こなしてから2周目に入るのではなく、範囲を少しずつ広げていく
    (2日目には1日目の範囲も一緒にチェック。3日目には1日目の×印と2日目の範囲も一緒にチェック。4日目は2日目と3日目の分も復習する、等)
  • 間違えた問題は教科書や条文・判例に戻って理解する(どういう気持ちで、何を避けるための項なのか?等)
  • 1周目に理解に至らなかったもの・疲れて調べるに至らなかったものは付箋などを貼ってマーク
    (2周目以降で潰していく)
  • 繰り返し間違える問題には別の色の付箋などを貼ってマーク
  • 見てすぐにわかり、本番でも間違えない自信があるものは省いていく

気をつけたいことは、

  • 1周を早くする。そうできるくらい、×印の問題を理解し、繰り返していく
  • 答えを覚えてしまわないようにする。覚えてしまう前に「理解=自分の中で納得する」ようにする

ことです。

また、上に挙げた本には、「重点的に過去問をぐるぐるすべき範囲」が書かれているので、参考にするとよいと思います。
但し、安定感をもって確実に受かるためには、試験中の時間短縮のために、本に書いてあるよりもう少し広い範囲の過去問ぐるぐるをしておいたほうがいいような気がします。
(また、この本に書いてある選択肢の絞り方は、全くもって正しいので、興味のある方は一読をおすすめします。)

記述問題は、時間配分を決める・問題集や予想問題をを複数冊使い、多くのパターンに対応する

これは、わたしが

  • 英検準1級を受けたときの二次試験の「4コマ漫画のナレーション」の対策
  • 簿記2級を受けたときの、商業簿記の第2問と工業簿記の対策

として、実際に用いた勉強法です。

問題集だけでなく、大手の複数の予備校から出ている予想問題を使い、なるべく多くのパターンに対応できるようにしておくことです。

また、午後は選択式問題の足切りがシビア(点数としては午前より低いが、記述に時間を取られて手が回らない問題があると致命的)なので、
どちらかを切る(途中で解答をやめてもう一つの範囲に手を付ける)なら、記述 だと思います。
満点に対する、足切りの割合が、選択式よりも低いためです。

それでも、問1から問5までが2題あれば、「片方は完投、もう片方も問4くらいまでは手をつけている」くらいは取れたほうがいいんじゃないかと思います。
(各問の配点を調べられていないため、このへんは配点と相談してください。)

したがって、あらかじめ時間配分を考えておき、記述から解きはじめて、

記述に使う想定の時間がきたときに、足切りにならない解答が書けていれば、選択式問題に移る

ようにするのが、よいのではないかと思います。

そのため、様々なパターンにおいて、配点や時間の配分を見ておくといいと思います。

こういった対策では、1日にある程度の時間をとり、まとめてこなしたほうが、効果的です。
(1日に1問ずつ解くよりは、時間が取れる日に「不動産登記だけ4問くらい解く」日を連続で設ける、等のほうがおすすめ)

このとき、見直しや復習で全て解答できるようになった時点で、「気分的に苦手なもの・自信のないもの」を付箋でチェックしておき、試験1週間前くらいにもう一度解き直すといいと思います。

何か少しでも、使えそうなテクニックがあれば幸いです。

タフな試験ですが、応援しております。

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