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ストラテラ120mg→ストラテラ80mg+コンサータ18mgになって3日過ごして感じること

ストラテラ120mgから、ストラテラ80mg+コンサータ18mgになって3日が経ちました。
感じたことを、良いところと良くないところを合わせて書いてみたいと思います。

処方してもらったときの流れ(先生への相談のしかた、薬局探しなど)も別記事に書く予定です。

目次

1日のうちの「いつの間にか消えていた10時間」が戻ってきた!1日が一瞬で終わらない!

コンサータを飲み始めるまで、僕の一日は24時間ではありませんでした。
いつの間にか消える時間が10時間くらいあったのです。
さらに、疲れているだけの時間も長くありました。しなきゃいけないことがあるのは分かるんだけれども、身体が重たくて動き始めることができない時間です。

コンサータを飲み始める前の僕の1日はこんな感じです。

  • 30分〜1時間 …活動している
  • 6時間 …疲れて何もできない
  • 7時間 …寝ている

この14時間で1日が終わってしまうので、「なぜかどこかに消えている時間」が10時間ほどありました。
仕事や勉強ができる時間は、毎日30分~1時間ほどしかありませんでした。

コンサータを18mg飲み始めてからはこんな感じです。

  • 4時間 …活動している
  • 4時間 …生活のことをしている。のんびりしたり。
  • 3時間 …ぼーっとしてる。スマホを見たりダラダラする時間
  • 9時間 …寝ている

合計してみると20時間。「なぜかどこかに消えている時間」は4時間しかありません。

睡眠時間はやや増えた。コンサータが切れるとどポンコツになる

医師には「コンサータを飲み始めると眠れなくなる人もいる」と言われましたが、ぼくはよく寝ています。

飲み始めた日は大きい台風がくる前日で、身体が重くて眠かったのもあるかもしれません。まだ18mgだからかもしれません。
その日は服用の3時間後から2時間ほど、お昼寝をしました。通院で疲れていたためです。

服薬2日目も、前日の疲れと台風で頭がぼんやりして、2時間ほど昼寝をしました。あるいは、初日は薬局で薬をもらってその場で飲んだので11時ごろになっていて、その日の夜にレム睡眠に入るのが遅かったためかもしれません。

夜の睡眠時間も少しだけ増えています。
22時半就寝でも7時半ごろに目覚めるので、9時間睡眠くらい。

部屋がごちゃごちゃしていることに気づく

うまく言えないのですが、自分の部屋に入った瞬間に「部屋ごちゃごちゃしてるな!!」と思いました。思うことができました。

以前は「この部屋、いるだけでMPけずられるなあ。部屋が汚いからだろうなあ。」と思っていたのですが、
今は部屋見て「ものがごちゃごちゃしてんな! アレは捨てるものだし、コレはしまい場所が決まってないな!」と思うことができます。

部屋に靴下が落ちていることに気づく

そうそう、昨日は部屋に落ちていた靴下を拾って洗濯カゴに入れました。

小さいころから親によく「靴下落ちてるよ!」と言われていたのですが、僕にはよく分かっていませんでした。
「はぁ、そう? 気づかなかったけど。そんなに気になるなら何とかしといてよ。僕は気にならないよ」と思っていました。

「親は僕を教育するために、いつも厳しく落ちている靴下を取り上げて注意をしているのかな」とも思っていました。言わば「あら探ししている」と言う感じ。

でも、きっと違ったのです。
きっと、「なんでもない床に、靴下があるのは特異にうつる」から、指摘していただけなのです。

聴覚過敏はやや悪化(デメリット)

聞く必要のない音が、ストラテラだけ服用していたときよりは、うるさくなりました。
他人の咀嚼音が苦手なのですが、今までよりも咀嚼音が近くに聞こえます。

ストラテラを飲むことで聴覚過敏は軽減していたのですが、これを減らしたためだと思われます。

ストラテラで感じなかった「脳が静か」はコンサータで感じました

ADHDのストラテラの作用でよく言われるものに、「脳が静か」というものがあります。
これ、僕はストラテラを飲んでもあまり感じませんでした。

落ち葉が風でグルングルン回っているたとえ

落ち葉が風で、渦のようにグルングルン回っていることがあります。
ぼくの頭の中には、常にこのグルングルンが発生しています。今日の大切な用事も、さっきちょっと思いついちゃったことも、それぞれが1枚の葉っぱのようなもので、だから「大切な1枚」だけを見ようと思っても、すぐに手元からなくなってしまうし、他の葉っぱが視界に入ってきてしまうという感じでした。

何も飲まないときのぼくの脳内は「落ち葉が風でグルングルン回っている」ようでした。
ストラテラを飲んだときは、「葉っぱが小さくなり、そよ風でゆるやかに回る」感じ。
ストラテラとコンサータを併せて飲んだところで、葉っぱは目に見えないサイズまで小さくなり、さらに完全な無風を感じました。

ウォーリーを探せ!のたとえ

日常生活で諸々のタスクのなかから必要なタスクを見つける行為を、「ウォーリーを探せ!」にたとえてみます。
たぶん、普通の人には、ウォーリーと他の人に大きさの違いがあるんだと思うのです。
だから、大事な用事と、大事でない用事を見分けて、大事な用事に取り掛かることができるのかなと思います。

ADHDは、「ウォーリーと他の人が、同じ大きさに見えてしまう」というような症状で、これによって「仕事に優先順位をつけて大事なものからとりかかる」ことが難しくなります。

ウォーリーを探せ!でいうと、ストラテラの作用は「ウォーリー以外の人の数が半分くらいになる」です。
100人の偽物の中からウォーリーを探さなければならなかったところを、50人の偽物のなかからウォーリーを探せばよいことになります。

コンサータの作用は、「ウォーリーたちが停止する」こと、そして「ウォーリーを見つけた瞬間、偽物たちが小さくなる」ことです。
コンサータを飲むと、好き勝手に動いていたウォーリーたちが停止します。
あの赤白の服で好き勝手に歩かれていたから、ウォーリーが探しづらかったのだ!というようなことを感じました。

さらに驚くべきことに、ウォーリーを見つけた瞬間、偽物たちがみんな半分くらいの大きさになります。
だから、見つけた大事な仕事を見失うことがなくなります。
今までは「やらなきゃいけないことはこれ」と見極めた瞬間に、全然違う思考が飛んできて、そのことを考えてしまい、数十分たってから「何をしなきゃいけなかったんだっけ?」となることが多くありました。

ストラテラだけ飲んで足掻いた時間があってよかった

これらのコンサータのメリットを実感して、あらためて思うことは、「ストラテラだけ飲んであがいていた時間があってよかった」ということです。

もし、これがなかったら、コンサータでできた時間で、やりたくない単純作業を頑張っていたかもしれなかったからです。

僕の得意なことは、薬を飲んでも飲まなくても変わらないはずで、新しく生まれた時間も、得意なことに多めに費やすとうまくいくはずです。
このことを、忘れないようにしようと思います。

幸い僕には、このブログがあります。
コンサータを飲む前、何ができて、何ができなかったかが書いてあります。
「できるからやろうとしているだけ」なのか「やりたい」のか見極めていこうと思っています。

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