前回のjMatsuzakiのレビュー系の記事を分析してみる -ブログの書き方研究-に引き続き第2弾、
今回は、「生き方」系の記事に着目したいと思います。
「生き方」系の記事3つを分析
「33歳になったので今年の我が野望を発表する」
33歳になったので今年の我が野望を発表する を見てみたいと思います。
タイトル下に画像が入っています。
前書きは209字。どのような記事かを説明しながら、いつものjMatsuzakiのブログの雰囲気を作っています。
目次はこちら。
- 33歳になったので今年の我が野望を発表する
1.1 jMatsuzaki株式会社をティール組織にする 284字
1.2 TaskChute Cloudスマホアプリ年内リリース 336字
1.3 ライフエンジン4周年リニューアル 269字
1.4 ニューアルバム「tihStaE」リリースとDJ入門 269字
1.5 Youtube、eスポーツへの参入 325字
1.6 ベルリン地域ブログの育成 184字
1.7 英語、ドイツ語のレベルアップ 216字
1.8 ヨーロッパ5カ国以上回る 190字 - 新たな挑戦と実験を繰り返していきます! 428字
1で挑戦するものを書き並べて、2でまとめというシンプルな構成。あれ、これどこかで見ましたね。前回のヘッドホンのレビュー記事ですね。
そして、見出しのみで記事の結論が言いきられています。見出しだけ見れば記事の結論が読め、「掘り下げたものを読みたいところだけ本文を読む」ことも可能。
「この項目だけ読もうかな」ができるのは、読者には嬉しい設計です。
これは積極的にパクっていきたいです。
1.1では、最も注力していることが書かれています。
また、この記事の特徴は、今までの記事や、リリースしたサービス・サイトのURLが集められていることです。Amazonを除いて6個ものリンクが貼られています。
それぞれは、ただの文字のリンクではなく、デザインされた画像のボタンになっていて、つい押してみたくなる設計です。
TaskChute Cloud、ライフエンジン、ひらめきラジオ、ベルリンぐらし、発表している音楽へのリンク(クリック先の記事のファーストビューにYouTube動画が埋め込まれています。)があれば、jさんの現在の仕事をほぼ網羅していることになります。(たぶん)
「jさんはブログ以外でどんなことをしているのかな」「リリースしているサービスが気になる」人には、ありがたい記事になっています。
全体は2700字程度。1.1~1.8の項目はほぼ200字~300字程度におさまっています。
どこかの項目に偏ることなく、全体像が見やすい記事になっています。
また、この200~300字には、「サービスの概要」すなわち「現在どこにいるか」と、「これからどうなっていきたいか」の2つが書かれており、
そのサービスを既に知っている人には今後の展開を伝え、知らない人にはサービスの概要を知ることができる記事になっています。
「オンライン・コミュニティが働き方に革命を起こす理由」
前書きは344字。
挨拶の次は「人生の多くの時間を占める仕事にはやはりこだわりたいところです。」から始まります。誰もが「そうだそうだ」と思う導入です。
「ブレヒトのアラバマ・ソングみたいに」はjMatsuzaki特有の直喩表現です。
この記事は、他にもjMatsuzakiにある「誰と働くか」の記事の、オンラインコミュニティの視点からの補足になっています。また、「具体的にはどうすればいいか」の方法のひとつが示されている記事です。
目次とそれぞれの字数はこちら。(段落のつけ方も見たかったので今回は段落も数えてみました)
- 1従来の就活の一番のリスクは人を選べないこと 7段落568字
- 一緒に働きたい人を選ぶことから始める働き方 83字
2.1 誰と働くか?が働き方の最優先事項 4段落388字
2.2 まず人と人が興味を持ってつながる 3段落328字
2.3 仕事やプロジェクトありきではない繋がり 4段落540字
2.4 フリーランスの集まりでもなく、ギルドでもない 4段落404字 - オンラインコミュニティを活用して働き方に革命を起こす 4段落711字(引用を除くと377字)
1で、「誰と働くか」を選べない危険性と、一般的にはそうなりがちであることが書かれます。
2では、1に書いた「誰と働くか」を選択するには、どうしたらいいか(「どうやって?」が書かれます。)
今回は小見出しは箇条書きではないパターンです。
小見出しは、後に続く本文の要約になっています。
3の見出しは、タイトル(h1タグ)とほぼ同じです。「結起承転結」でいう、2回目の「結」にあたります。
また、本の内容が引用されていて、説得力が上がるとともに、引用されている本にも興味がわきます。
記事全体では約3000字。
箇条書きに近い記事でも、本人を知りたい人にとってはありがたいまとめページになる
最初に上げた野望の記事は、「野望を発表する」という名目の記事でありながら、実際には「今のjさんの活動をだいたい網羅している」という役割、jさん本人についてのリンクまとめページの役割も担っているといえます。
そのため、本文(各項目の掘り下げ)は短くまとまっていて、全体像が追いやすい記事になっています。
まとめページについては、本文が短いことが逆にメリットになると感じます。
抽象的な内容でも「体験談が挟まれている」「おすすめされない」と読みやすい
「オンライン・コミュニティが働き方に革命を起こす理由」では、1にも2にも3にも、jさん自身の体験が書かれています。一般論のみではなく、「実際に自分がやってよかったから記事を書いている」ことがわかります。
抽象的な内容(ヘッドホンのレビュー等と比べると)でも、自身の体験が挟まれ、「体験してよかったので記事を書いている」ことがわかると親しみがわき、自分もやってみたいと感じます。
抽象的な内容の記事を書くと説教くさくなってしまいがちなことに悩んでいました。
「おすすめ」ではなく、「実際に体験して、こうしたらとても良かったです。だからこれが良いと思います。」で終わりで、軽率に相手に勧める言葉を減らすだけで、読みやすくできると分かりました。
他人様のブログ分析、本当に学びが多い
今回も、とりあげたのは2つの記事のみでしたが、学びがいくつもありました。
また、とりあげる記事を選ぶときに、「33歳になったので今年の我が野望を発表する」以外にも、
「ぶっちゃけタイトルと見出し2つはほとんど同じことを言っていて、小見出しが箇条書きになっており、目次のみで記事の概略が読めてしまう」構成の記事をいくつかみつけました。(前回のヘッドホンのレビュー記事もそうでした。)
これは、単純ですがとても読みやすかったので、真似て書いてみようと思いました。