ほぼ趣味で、万年筆をメインに 文房具を取り扱うかほブログ。チャンネルを運営しています。
今後動画編集を他の方にお任せすることを見据えて、このチャンネルの動画が普段どのように作られているか、その手順をいったんまとめてみようと思います。
収録環境に合わせてAdobe Auditionでノイズリダクションをかけているのでその数値だけは一緒に動画編集をすることになった方々にのみお伝えすることにしますが、それ以外の部分では手順を公開してしまおうと思います。
最初は文章で書いておいて、だんだんスクリーンショットを入れて詳しくしていこうと思います。
特徴としては、以下があります。
- 書いている時の音を動画に載せたいということやトーク中の集中をそがないためにBGMをかけないようにしているため、他のチャンネルよりもノイズリダクションにはこだわっている気がしています
- ADHD特有の、思考が先に走ってしまうというか、ええと、とか、あの、とかを連発してしまうので、聞きやすい動画にするための手動でのジェットカットも行っています。
ちなみに2年前はこんな感じで編集していました
» かほブログ。チャンネルで動画編集を外注するときのマニュアルを公開するよ
プロジェクトファイルを開く(ひな形を複製する)
OPやED動画を挿入する手間が省ける。
雛形になるプロジェクトファイルと、複製したプロジェクトファイルは同じところに置く。そうでないとリンク切れが面倒。
素材を取り込む
素材をインポートする。
素材を並べる。テロップのひな形がシークエンスに入っていればミュートしておく
プロジェクトファイルに、コピペで流用するためにテロップの雛形が入っていることがあるが、
今後切り刻まれないようにミュートしてロックをかけておく。
(ただし、下のAuditionでノイズ軽減などをするときにいったんロックを外す必要がある。)
各クリップの頭と最後を少し削る
カメラのボタンを押したときに大きい音でノイズが入る。このままAuditionにもっていくと0dBを超えてしまうので、ここをカットする。
各クリップの頭と最後を1秒ずつくらい削る。
Adobe Auditionで音量やノイズ除去の設定をする
Edit → Edit in Adobe Audition → Sequence と選ぶ。(このときロックをかけてるレイヤーがあると開けないので注意)
こんな感じで適当にOKを押す。そうするとAdobe Auditionが開く。AuditionではEffects Rackのプリセットを以下のように設定している。
適用したいトラックを選択した状態でこのプリセットを選ぶ。試聴して問題がなければExportする。(問題があればパラメータをいじってからExportする。)
Exportをうまく連携する方法もあると思うのだが、普通にwavで書き出してもう一度プレミアプロで読み込む形にしてしまっている。
プレミアプロにwavを読み込む。クリップの境界で分け、バックアップを取り、元のLinkをUnlinkし、新しくLinkを設定し、元々の音声を削除
wavを読み込むとシークエンス全体が1つに繋がっている。撮影時はいくつかのクリップに分けて撮影していることが多いので、 この通りにオーディオファイルに編集点を入れていく。
元々の映像とオーディオはリンクされているがこれ以後はオーディションで編集した方の音声を使って編集を進めていくため一旦ここでバックアップをとる 。(Premiere Pro でCtrl+S を押してから、プロジェクトファイルが保存されているフォルダを開き右クリックで複製するなど。)
次にシークエンスに含まれるクリップをすべて選択し、 Ctrl+Lでリンクを解除する。
そして、映像と編集済みの音声のほうをリンクさせていく。
リンク付けの作業が終わったら、元々の音声を全て選択して削除する。
Adjustment Layerを動画クリップのすぐ上に作る。色調補正をかける境界で分け、動画のファイル名に応じてRenameする
調整レイヤーを動画のクリップのすぐ上に作る。
撮影日がかわったところや、日光の色や強さがかわったタイミングなどで編集点を入れる。
あとでジェットカットをするときには調整レイヤーが切り刻まれないようにロックをしておくが、ジェットカットをするとクリップごとの長さが変わるため、あとで正しく調整レイヤーをかけられるようにRenameする。たとえば「0001-0003」とか「0004」のように、元々どのクリップの上に載せるべきレイヤーだったか後からでもわかるようにしておく。
Adjustment Layerで色調を補正
パソコンのナイトシフトやブルーライトカットシートを外す。
撮影したクリップのあるレイヤーにロックをかける。(撮影したクリップそのものに色調補正をかけてしまうことを防ぐ、二重に色調補正をしてしまうことを防ぐ)
Lumetri Colorウィンドウで色味を補正していく。
白のColor matteを少し小さく(50%)して、プレビューウィンドウの一部に載せ、それと比較しながら調整する。
また、色調補正の境界の行き来もしながら、動画の途中から色味が大きく変わることのないようにする。
ジェットカット作業(動画編集作業の9割)
かほブログ。チャンネルでは、以下の理由から今のところ手動でジェットカットを行っています。
- ものを見せたり、筆記を見せる時間がある
- 自動で空白部分をカットしてくれるツールをいくつか試したが自然でない気がすること
- 空白部分をカットするツールを使った後で「えっと」等を削除する手間が意外とかかる
Adjustment Layerはロックしておく(素材とずれてやりづらくなったら時々ロックを外して素材と合わせる)。
はじめ2分は離脱が多いので全力でやる。
前半は力を入れてやる。
同じことを繰り返し言っててどこをくっつければわかりやすい文になるかわからないときは、Transcriptionしてtxtファイルに書き出し、ファイルをGoogleドキュメントなどに貼り付けて文章を推敲(いらない部分を削除するのではなく取り消し線などで残しながら推敲する)、その通りに切り貼りするとよい。
動画を流しで見ながら、文字で情報を入れたほうがよいところの時刻と内容をメモる
必要であれば、正式名称や英語名を検索する。
テロップを作る
テロップを作成する。
その後のこと(書き出し、YouTubeへのアップロード、公開設定)
これが終わればExportし、YouTubeにアップロードする。
タイトル作成、終了画面(エンドカード)の設定、説明欄への記入、サムネイルを作ったり作成依頼をしたりする。