こんにちは。かおるんです。
先日英検準1級に受かってきました。
合格まで使用した参考書・過去問・サービスなどを振り返ってレビューしていきたいと思います。
今回は前編として「合格に必要だったと思うもの」を紹介します。
- 過去問
- パス単
- フルーツフルイングリッシュの添削サービス
- 語源英語辞典
- 二次対策の参考書3冊(普通の人は1〜2冊でいいかも)
- ネイティブキャンプの英検二次対策レッスン
以上は、「どのひとつが欠けていても、受からなかったと思う」ものたちです。
過去問 過去6回全問題集(旺文社)
過去問の必須ポイント:合格点を超えるには、どこで何点とる必要があるかを確認する
自分がどこで得点して合格点を超えるのかを確認するために必須でした。
過去問の使い方:時間をはかって本番通りに解く、知らない単語を調べる
まずは2回分を、本番通りに時間をはかって解きました。
採点して、
- どのパートでどのくらい取れているか
- 本番までに伸ばせそうなのはどこか、各パートで何点取るのが現実的か
- 筆記試験をどのような順序で解くか
を検討しました。
残る4回は、週1回くらいのペースで、時間がとれたときに解きました。
本番の制限時間で、時間をはかって解きました。
リスニングも90分の筆記試験の直後に行いました。
採点のあとは、知らなかった単語に水色のラインマーカーをひき、意味をHI-TEC-Cのピンクで書き込んでいきました。
こうすると、赤シートで隠してテストのように復習することができます。
特に大問1(語彙問題)は繰り返しテストし、何度も間違えるところは、最終的にはルーズリーフに転記してまとめて覚えました。
英検準1級 でる順パス単(旺文社)
英検といえば…という感じでよく見かける、この本です。
例に漏れず、わたしもお世話になりました。
パス単が必須だった理由:大問1が最も安定して点数が取れるから
パス単は「英検の大問1のための単語帳」みたいなものです。
少し個人的な話になりますが、
わたしははじめて過去問を解いた時点で、大問2と3の正答率が9割近くありました(16問中14~15問正解)。
そのため、計算上は大問1で25問中13問程度正解すれば、リーディングパートは7割の正答率になります。
だから、当初は大問1の対策は不要かもしれない、むしろリーディングの対策は全く要らないと思っていました。
しかし、何回か過去問を解くなかで、長文を読むのが遅い回や、リスニングが半分程度しか得点できない回があることに気づきました。
そこで、「多少体調が悪くても、他のどこかに予想外に時間がかかってしまっても、安定して点数の見込める大問1対策をやろう」と考えました。
パス単の使い方:眺める→繰り返しテストして復習する
前項のように考えたのは試験1ヶ月前くらいで、最後の1ヶ月は大学受験生のように「日本語の意味を隠してテストをし、間違えたものにチェックをつけて云々」という感じで取り組みました。
何度か間違えたものは、ルーズリーフに転記してさらに効率よくテストして覚えました。
(以前ブログに書いたように、英語は英語で学ぶことにしていたので、このやり方は抵抗がありましたが、時間がなかったのです。)
この本そのものは、確か半年くらい前に購入していて、暇な時に眺めていました。
また「この英単語って、わたしの知っているゲームのこの単語じゃないの?」と思ったものは調べて、時々書き込んでいました。(compensationはPUBGのcompensatorで覚えましたし、confirmはAmong Usの設定”confirm eject”だなと思って覚えました。この方法はかなりオススメなので、具体的にわたしが覚えたものを一覧にした記事を作りたいと思っています。)
試験当日までに覚えられたと言い切れるのは「でる度A」までです。
「でる度B」も動詞と名詞は8割くらいは覚えたと思います。
「でる度C」は、2〜3回目を通して、過去問などで出てきた単語をチェックしたのみ。
熟語編は、あとにつくinやoutなどの単語(前置詞…?)別に書き出して、傾向を確認しました。
試験当日は25問中20問正解、読解とあわせると正答率は約8割でした。
フルーツフルイングリッシュの添削サービス
英文添削サービスが必須な理由:高得点を取りやすいライティングを確実に得点源にできる
フルーツフルイングリッシュはこちらのサービスです。»フルーツフルイングリッシュ
英検は、ライティングで14-16点を取っておくと他がぐっと楽になります。
わたしは添削サービスを使ってライティングの準備をしていたので、自己採点でリーディング8割・リスニング7割だったときに「受かったな」とほぼ確信することができました。
最初のうちは、
I agree with the idea that~
と書かなければいけないところを
I agree with that~
とI think~やI believe~と同じように書いてしまい、直していただいたりと初歩的なミスも教えていただきました。
こういったことは、自己採点では気づきにくいです。
また、summaryをなぜかsummeryと書いてしまったこともありましたが、指摘してもらいました。
summeryという単語もあるので、AIなどの添削サービスでは間違いに気づけなかった可能性があります。
英検向けの添削をしてもらっていたわけではありません。しかし、プロの視点で間違いを指摘していただいていたおかげで、「本番でやらずに済んだイージーミス」がいくつもありました。
フルーツフルイングリッシュの使い方:自由作文で出す、解説無しで大丈夫
フルーツフルイングリッシュでは、添削を日本人のみにするかどうかなどを選ぶことができます。
また、英検用のコースもあります。
はじめのうちは、以下のような点で迷いがありました。
- 英検用のコースのほうがいいのか?
- 自由作文のほうがチケットは少なくて済むが、ほしい添削をしてもらえるか?
- 解説は必要か不要か
結局、何通りか試してみて、
- 自由作文
- 添削のみ(解説なし)
を、チケット2枚消費(英検準1級のライティングが120-150words推奨なので、チケット1枚では無理)で提出するのがベストだなと感じました。
これが最もチケットを節約できます。
自由作文の解答欄に英検のライティングの答案を張り付けても、エッセイとして見てもらえます。
また、解答のあとにメッセージを書けるところがあるので、「Eiken exam pre-1 grade writing part」みたいなことを書いておいたこともあります。
解説も何度かお願いしましたが、不要だなと感じてお願いしなくなりました。
添削された箇所を見て「何がダメで、どのように直されたか」が分かる人は、要らないと思います。
(例えば、thatの中の現在形を過去形に直されていたら、thatの外の動詞をみて「あ、時制の一致か」と思える人など。)
語源英語辞典
語源英語辞典が必須だった理由:「覚える」英単語を減らせた
語源英和時点というのは、こちらのWebサイトです。» 語源英和辞典
語源英語辞典には、一番お世話になりました。
わたしの英検準1級受験のMVPです。
覚えられない単語があれば、すかさず語源を調べました。
中には語源を見てもよくわからないものも時々ありましたが、語源を調べた瞬間に覚えられたものもたくさんあります。
何よりも、「ゴリゴリ覚えなくてはならない」単語を絞ることができました。
語源英語辞典の使い方:覚えづらい英単語を検索する、パス単にメモる
パス単を見て覚えづらいなと感じた単語を調べていました。
また、「interrupt とか bankrupt とか、-ruptで終わる単語っていくつかあるな」と思ったときにも調べました。
調べたものはパス単に書き込んだり、表紙の裏などに書き込んでいました。
二次対策の参考書3冊(普通の人は1〜2冊でいいかも)
必須だった理由:ナレーションの題材・質疑応答の質問に数多く触れることができた
英検準一級の二次試験の最初にして最大の関門が、4コマ漫画のナレーションです。
これは、決まったパターンがあるので、練習ができます。よく使うフレーズをテンプレートとして使いこなせるようになれば、あまり怖くありません。
この「怖くなさ」を得るために、なるべく多くの予想問題き取り組みたかったのです。
当日、自分のテンプレートにない文をいくつも作らなくてはならないのは嫌でした。
実際の英会話では間違えたり言い直すこともできますが、英検のナレーションでは時間が2分しかないのです。
予想問題集3冊分、さらに英検用のネイティブキャンプのレッスンで4回分の過去問を見ました。
テンプレートは充実し、当日もその中の文をたくさん使えました。
2分をオーバーしてしまい、12/15点だったものの、合格点を掴むことができました。
二次対策の参考書の使い方:取り組む→言いたかったのに言えなかったところは調べる
試験2週間前くらいから毎日2つずつくらいやり、最後の1週間は5つずつやっていました。
これは一次試験の対策とは違い、
- まずは5回分のナレーション(+最初の1問)のみをまとめて行う
- 次に、質疑応答のところをまとめて行う
というふうに進めていきました。
録音をし、2分のアラームをかけながらナレーションをしました。
録音を聞くのは1日に1回くらいですが、緊張感を保つために行っていました。
1回分をやったらすぐに「言いたかったけど言えなかったこと」を調べてから、次の題材に進みました。
ネイティブキャンプ 英検二次対策レッスン
ネイティブキャンプが必須だった理由:様々な日本訛りの発音を聞く、様々なフィードバックをもらう
ネイティブキャンプが必須だった最大の理由は、「模擬試験を受けまくることができた」ことです。
以下、すこし個人的な話になりますが、
わたしは「日本人訛りの英語を聞き続けることは、英語を学ぶ妨げになる」と思い、Mastering American Accent等を使って勉強をしていました。
そのため、「ネイティブの発音はたくさん聞いているけれど、日本人の話す英語にだけ慣れていない」という状態になっていました。
そのため「日本訛りの英語がちゃんと聞き取れるか」が不安でした。
また、緊張しやすく、緊張するとテンパって変なことを口走ってしまう可能性があるため、
本番のような形の模擬試験を経験しておきたい気持ちもありました。
ネイティブキャンプでは、授業ごとに先生を都度選ぶことができたため、日本人の先生を予約して英検二次のレッスンを取りました。
ほとんどネイティブに近い人から、カタカナ英語の人まで、さまざまな発音を体験することができました。
また、先生によって講評の内容も異なりました。
たとえば、先生によって、
- 4コマのナレーションの、コマに書いてある言葉はそのまま読んだほうが(間違いがないので)良い
- コマに書いてある言葉は間接話法に直して使うべき
の差があったり、
- 質疑応答において、根拠に身近な具体例を挙げるのはよくない
- 質疑応答において、根拠に身近な具体例を挙げるのは、わかりやすくてよい
の差があったりしました。
色々な先生の講評を聞いて、最終的には自分なりの方針をまとめることができました。
ちなみに以下のような感じです。
- コマのナレーションは、「基本的には間接話法に統一する」と決めて準備しておいたほうが楽。ただし、看板の表記などで動詞に迷ったら、直接話法に切り替える。問1は直接話法でよい(仮定法になるので中の動詞の時制がめんどくさい)
- 質疑応答において、身近な具体例ばかりを挙げるのではいけないが、迷って抽象的なことを言ってしまうよりは、身近な具体例のほうがよい。ただし、それより後の問題で、根拠が見つからずにパーソナルな例を使うかもしれないので、なるべくこの選択肢は取っておくほうがいい
ネイティブキャンプ 英検二次対策の使い方:いろいろな先生のレッスンを取ってみる
ネイティブキャンプには、さまざまな日本語訛りの発音の先生がいらっしゃいます。
また、キーワードで検索すると、過去に英検2次の面接官をしていた先生も数名いらっしゃいます。
そういった先生のレッスンをとって、模擬試験をしてもらい、フィードバックを受けるのがいいと思います。
また、日本人講師は予約に400コイン(約800円)かかりますが、フィリピン人講師は100コインです。
最初の5レッスンくらいを日本人講師で取って、日本人講師のフィードバックで感覚がつかめたら、
残りはフィリピンなどの講師にお願いするのもいいと思います。
確か14回分あるので、全て日本人講師にお願いすると10,000円以上かかります。
または、旺文社の予想問題を買っておき、レッスンで使わなかった回は自分でCDなどで学ぶのも良いと思います。
まとめ
他にも書きたい内容がたくさんあります。
二次試験のために作ったテンプレートや、パス単に書き込んだ知識も、紹介していきたいです。(あなたが調べる手間が省けるかもしれないので。)